速度低下の要因
無線LAN
利用環境の問題
無線LANアクセスポイントとパソコン・タブレットなどのご利用機器との距離が遠かったり、あいだに壁などの遮蔽物があったりすると、通信速度が遅くなる場合があります。
このような場合は、無線LANアクセスポイントとパソコン・タブレットなどのご利用機器の距離を近づけて、速度が向上するかをご確認ください。
無線LANの規格
規格 | 周波数帯 | チャンネル幅 | 同時利用可能チャンネル数 | 最大転送速度 | 最大ストリーム数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
IEEE802.11b | 2.4GHz | 22MHz | 4チャンネル | 11Mbps | 1 |
|
IEEE802.11a | 5GHz | 20MHz | 19チャンネル | 54Mbps | 1 |
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IEEE802.11g | 2.4GHz | 20MHz | 3チャンネル | 54Mbps | 1 |
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IEEE802.11n | 2.4GHz | 20MHz |
|
72.2Mbps~600Mbps | 4 |
|
40MHz※1 | 2チャンネル | |||||
5GHz | 20MHz |
|
72.2Mbps~450Mbps |
|
||
40MHz | 9チャンネル | |||||
IEEE802.11ac | 5GHz | 80MHz | 4チャンネル | 433Mbps~1.3Gbps | 3 |
|
160MHz | 2チャンネル |
※ 実際のスペックは、ご利用の無線LAN機器(パソコン・タブレット・無線LANアクセスポイント)により異なります。
IEEE802.11bのみに対応した無線LAN機器をご利用の場合
IEEE802.11bのみに対応した無線LAN機器をご利用の場合、転送速度が遅いため速度低下の原因となることがあります。
IEEE802.11a/IEEE802.11g以上に対応した無線LAN機器を使用し、速度をご確認ください。
2.4GHzの周波数帯でご利用の場合
2.4GHzの周波数帯でご利用の場合、他の無線LAN機器や電子レンジなどによる電波の干渉により、無線LANの接続が不安定になることがあります。
この場合、無線LANのチャンネル設定を変更することにより改善することがあります。
チャンネル設定の変更方法は、無線LAN機器の取扱説明書をご覧いただくか、無線LAN機器のメーカーへお問い合わせください。
※1 チャンネル幅が40MHzになっている場合、2.4GHz帯では40MHzのチャンネルが最大で2つしか確保できないため、近所に2.4GHz帯の無線LAN機器がある場合、それらの電波干渉を避けて利用することが困難となります。また、40MHz帯の信号出力は20MHz帯の半分であるため、ご利用のパソコンやタブレットなどの機器と無線LANアクセスポイントとの距離がある場合、通信速度が低下する可能性があります。このような場合、チャンネル幅を20MHzへ変更することにより改善することがあります。
5GHzの周波数帯に対応した無線LAN機器をご利用の場合
5GHz帯は2.4GHz帯に比べ電波干渉の要因が少なく、高速な通信を安定して行うことができます。
2.4GHz帯で通信が安定しない場合、ご利用の無線LAN機器が5GHz帯に対応していれば、5GHzに変更することにより通信が安定する可能性があります。
ただし、5GHz帯のうちW52、W53のチャンネルは法令により屋外では利用できませんのでご注意ください。
タイプ | 周波数帯 | チャンネル | 特徴 |
---|---|---|---|
W52 | 5.2GHz | 36、40、44、48ch |
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W53 | 5.3GHz | 52、56、60、64ch |
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W56 | 5.6GHz | 100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140ch |
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※2 DFS機能により気象レーダが使用している電波を自動的に検出し、その周波数を避けて動作します。DFS機能付きの無線LANアクセスポイントの電源を入れた際は、気象レーダの電波を検出するため、1分間無線LAN通信が利用できません。
パソコンの省電力モードの影響
ノートパソコンをコンセントに接続したり、省電力モードの設定を変更したりすることにより、問題が解決する場合があります。
詳しくは、マイクロソフト社のWebページをご覧ください。
Windows を実行しているモバイル PC をワイヤレス アクセス ポイントに接続すると接続またはパフォーマンスの問題が発生することがある